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美容クリニックの検索広告|複数院の除外キーワードと無駄な支出の見直し方

美容クリニックの検索広告で除外キーワードを追加するときは、予約がゼロかどうかより先に、検索意図が診療内容と合っているかを確認します。求人を探す検索と、施術料金を比較している検索は、同じ「予約ゼロ」でも対応が異なります。

複数院の広告を運用する場合は、同じ検索がA院では対象外、B院では提供している施術ということもあります。一院の判断を全院共通の除外へ広げず、適用先を確認します。この記事では、検索語句の読み方、共有除外の管理、判断を保留するときの支出管理を紹介します。院・検索・数値はすべて架空で、自社実績や最適なCPAを示すものではありません。

検索語句と除外キーワードを区別する

検索語句は、利用者が実際に検索した言葉です。キーワードは広告主が登録した設定で、除外キーワードは特定の検索に広告を表示しないための設定です。登録キーワードだけを見ても、実際にどのような検索で費用を使ったかは分かりません。

例えば、診療予約を目的とするキャンペーンで「医療脱毛 看護師 求人」が見つかった場合、仕事を探している可能性があります。この検索は、予約フォームや料金説明を改善しても診療予約につながりにくい意図です。ただし、同じアカウントで採用広告も運用しているなら、アカウント全体への除外は採用側に影響します。検索の目的と、止める範囲をセットで決めます。

画面を開く前に、予約の数え方を確認する

CPAは、広告費を成果件数で割った値です。フォーム送信を成果にするCPAと、対象内の新規予約確定を成果にするCPAでは、分母が違います。まず次の項目をそろえます。

  • 広告画面の成果は、フォーム送信・予約確定・電話等のどれか。
  • 既存患者の予約変更、重複、診療対象外の問い合わせを区別できるか。
  • 申込みから予約確定までの時間と、計測の反映待ちが残っていないか。
  • 院内の結果をどの広告単位まで対応付けられるか。

成果ゼロでも、リンク先の故障、重複計測、計測漏れが疑われる場合は、先にその状態を確かめます。まだ確定していない予約を失敗に数えません。院内の予約を広告へ対応付けられなければ、その限界を残して検索意図の判断と分けます。

検索語句レポートに必要な列を並べる

Google広告では、キャンペーンの「分析情報とレポート」から「検索語句」を開き、候補を確認できます。画面構成は利用環境でも確認してください。Google広告:検索語句から除外候補を取得する

列・情報 見る理由
検索語句 検索した人の目的を読む
対応するキーワード・広告グループ どの設定が検索を拾ったか、どの広告文とページへ送ったかを見る
検索語句のマッチタイプ 検索語句とキーワードの関係を読む。登録したキーワードの設定とは区別する
表示回数・クリック・費用 配信量と、判断に使える観測の量を確認する
コンバージョン・単価 定義した成果が発生しているか。反映待ちと混同しない

検索語句レポートには、プライバシー等の条件から表示されない検索もあります。表示された語句だけで全費用を説明できるとは限りません。キャンペーンやグループの総費用も別に残します。Google広告:検索語句レポートについて

検索の意図を四つに分けて判断する

架空の医療脱毛キャンペーンで、次の語句が見つかったとします。除外の判断は院の診療内容と広告目的に依存します。

検索例 最初の判断 次の確認・対応
A駅 医療脱毛 求人 診療予約とは目的が異なる 採用キャンペーンへ影響しない範囲で除外を検討
A駅 メンズ医療脱毛 院の対応範囲による 男性への診療対応を確認。提供していなければ対象外として整理
A駅 医療脱毛 費用 施術を比較している可能性 料金条件をページで説明できているか確認し、即除外しない
仮の院名 予約変更 既存患者の手続きの可能性 新規獲得の成果から分ける。必要な連絡導線まで止めない

「無料」「安い」「費用」という言葉だけで一律に除外しません。料金の範囲を確認したいのか、院で実施していない無料施術を求めているのかで意図が違います。実際に提供していない条件を広告へ足して合わせる対応もしません。

除外する語句・マッチタイプ・範囲をセットで決める

検索語句レポートから除外を追加する際は、初期の完全一致設定を確認します。除外の完全一致とフレーズ一致では止まる範囲が違うため、語句だけをコピーして保存しないことが大切です。Google広告:検索語句から除外候補を取得する

次は、診療予約キャンペーンだけに保存する架空例です。

保存する除外の例 意図する範囲 保存前後に確認する検索
完全一致の[A駅 医療脱毛 求人] この検索全体と一致する範囲を止めたい 語が追加された「A駅 医療脱毛 求人 未経験」まで止まるとは限らない
フレーズ一致の"求人" 求人という語を含む採用意図の検索を、より広く止めたい 「A駅 医療脱毛 求人」を候補とし、「A駅 医療脱毛 料金」は残したい検索として記録

Googleの説明では、除外の完全一致は追加の語を含む検索に同じようには適用されず、フレーズ一致は指定した語順の語句を含む検索が対象です。また、除外は通常のキーワードと同じように意味の近い検索まで広がる仕組みではありません。日本語の語の区切りや表記違いも含め、例に似た検索すべてが同じ結果になるとは断定せず、実際の検索語句で確認します。Google広告:除外キーワードについて

適用範囲 選ぶ場面の例
広告グループ その施術グループでは不要でも、別のグループでは必要
キャンペーン 診療予約キャンペーン全体で不要。採用等には適用しない
共有リスト 同じ目的の複数キャンペーンへ適用する。対象一覧を確認する

保存前に、元の語句、除外する表記、マッチタイプ、追加先、理由、変更日を記録します。残したい検索も一つ書くと、変更後の確認と取り消しに使えます。

複数院では、共通リストに入れる語と院別にとどめる語を分けます。求人のように診療獲得と目的が異なる語でも、採用の配信先へ適用しないことを確認します。男性向け診療をA院だけで提供していない場合は、B院まで止める共有除外にしません。院ごとの提供内容・適用キャンペーン・確認した責任者をセットで管理し、新院のキャンペーンを追加したときも既存リストの適用状況を点検します。

保留には、費用上限と再確認日を付ける

「A駅 医療脱毛 費用」に4,000円を使い、予約がまだ0件だったとします。この金額だけでは、院の許容額を超えたのか、結果を待つべきなのかは分かりません。反対に、求人の検索は少額でも、診療予約との意図の不一致を理由に除外候補にできます。

関連する検索を保留する場合は、次のように検証を一件の記録へまとめます。日付と金額は説明用の仮定です。

項目 記入済みの保留例
検索と仮説 「A駅 医療脱毛 費用」。料金の対象範囲がページで分かりにくく、相談をためらっている可能性
現時点の観測 9月7日までの当該検索の費用4,000円、確認できた対象内新規予約0件。少数・反映待ちの可能性があるため劣位は未確定
計測状態と修正 テスト送信と院内集計を照合して導線を確認。9月8日に院が確認した料金条件をページへ追記
費用を管理する単位 当該検索を含む広告グループ。開始時点の累計18,000円を記録し、他の検索も含めて追加費用を数える
追加費用の上限と承認 広告担当が提案し院の責任者が6,000円を承認。累計24,000円に達する前に停止できるよう監視
配信と再確認 9月8〜14日の申込者を追い、9月15日に支出を確認、通常の予約確定の遅れを踏まえ9月22日に再集計
終了条件 追加6,000円または9月14日でいったん配信終了。計測故障なら途中でも停止。予約反映を待つ間は追加支出しない

検索語句そのものに個別の予算を割り当てられる前提にはしません。停止する広告グループには他の検索も含まれるので、院と影響範囲を合意しておきます。少額の費用だから無承認で延長する、という運用にもせず、停止後の再開は新しい上限と確認日を決めます。

院が承認する金額は、同じ成果定義で見積もった許容申込CPAと、今回の検証に負担できる費用を参考に決めます。許容申込CPAは、過去の比較可能な集団での来院見込みと広告前限界利益、申込みに伴う追加費用、残したい利益によって異なります。「目標CPAの何倍まで使ったから除外」と機械的に決める基準ではありません。

再確認時は、次のように分岐します。

  • 意図が診療対象外と分かった:適用範囲とマッチタイプを確認して除外する。
  • 意図は合うが、結果が不十分で上限に達した:支出を止め、検証未確定として残す。検索の価値がないとは断定しない。
  • 計測やフォームに不具合がある:該当配信を止めて修正する。検索語句の失敗として扱わない。
  • 対象内予約が確認でき、受入枠もある:費用と未確定分を見直し、承認済みの範囲で継続するか、新たな検証を組む。

日予算の設定だけを実験費用の上限と同一視せず、累計で管理します。Googleの平均日予算は、各日の支出を必ず同額以内に収める意味ではありません。Google広告:平均日予算について

追加後は、対象内の新規相談を減らしていないか確認する

除外を追加したら、配信状況、残したかった検索、費用、問い合わせの中身を確認します。見える対象外語句への費用が減っていても、新規相談まで減っていれば、除外範囲や広告・ページとの関係を再点検します。

次は、変更前後それぞれ14日間の申込者を、同じ14日の追跡期間で分類した架空例です。各区分は、該当広告グループへの帰属が確認できた問い合わせから重複を除いた人数です。「分類できない」は、診療対象か、新規・既存かなどの内容分類が未確定なものを指します。流入元が不明な問い合わせは表外で別集計し、この表の人数やCPAの分母へ含めません。予約確定や来院は別に追います。

比較項目 変更前 変更後
対象グループの広告費 30,000円 24,000円
レポートで確認できた対象外検索の費用 6,000円 2,000円
対象内の新規相談 6人 3人
診療対象外の問い合わせ 2人 1人
既存患者の予約変更等 1人 6人
分類できない問い合わせ 1人 2人
問い合わせ合計 10人 12人
全問い合わせCPA 3,000円 2,000円
対象内の新規相談1人あたり広告費 5,000円 8,000円

全問い合わせCPAは改善していますが、対象内の新規相談は減り、その1人あたり広告費は増えています。ここで「除外が成功した」と結論にせず、残したかった検索が減っていないかを確認します。同時期の配信量、予約枠、季節要因も異なり得るため、変化を除外だけの効果と断定しません。

除外で浮いた費用を別院や別施術へそのまま増額する判断も保留します。残した検索の対象内新規相談、院の受入枠、提供に増える費用まで確認し、次の配分額には独立した上限と再確認日を置きます。高い検索CPAでも対象に合う来院が進んで費用を回収できる場合があり、全院平均より高いという理由だけでは除外しません。

この例の分類を個々の検索語句へ帰属できなければ、グループ単位の集計にとどめます。対応不明の予約を検索語句へ按分したり、非表示の検索を推測して費用を埋めたりしません。患者の個別情報も媒体へ送る必要はありません。

除外を広くしすぎた疑いがあれば、保存した理由と適用範囲を確認し、該当設定を戻して再点検します。ページを直す際も、確認されていない治療効果や条件を加えず、医療広告のルールと院の案内を照合します。厚生労働省:医療広告等ガイドライン

診療内容、広告の目的、個人情報を含まない検索語句の集計があれば、除外と保留の境界から相談できます。ADLEAPへ検索語句と除外設定を相談するから、費用を使っていて判断に迷う検索をお知らせください。

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